オゼンピック発売

オゼンピック

 新規のGLP-1受容体作動薬であるオゼンピックが6月29日に発売されました。
 このお薬は週1回、患者さん自身が注射する注射薬で、当院でも処方可能です。2型糖尿病患者さんに糖尿病コントロールの改善だけでなく、心血管系リスクの高い患者さんでの脳卒中の減少や体重の減少効果が期待できる注射薬です(N Engl J Med. 2016 Nov 10;375(19):1834-1844.)。

 ただし、一部でこのお薬を「やせ薬」と紹介している情報が見受けられますが、この薬は決して「やせ薬」ではなく、2型糖尿病の治療薬です。

 使用の対象となるのは2型糖尿病患者さんで、添付文書でも効能は「2型糖尿病」となっており、効能又は効果に関する注意も「あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること」となっていますので注意してください。

 そのほかの注意点としては副作用として使用した方の5%以上の方で食思不振や悪心、下痢、便秘、嘔吐などの胃腸障害が報告されていることや、新薬のため発売から1年後(2021年5月末)までは2週間ずつの処方となることです。

  2型糖尿病治療中の方でご興味のある方は一度ご相談ください。 

関連記事

  1. 院内研修会

  2. 糖尿病看護相談

  3. グルコレスキュー

  4. インスリンの添付文書改訂

  5. 世界糖尿病デー

    世界糖尿病デー

  6. 世界糖尿病デー2023

    世界糖尿病デー

PAGE TOP