2021年になりもうすぐ1月が終わろうとしていますが、年明けすぐに、胃腸炎症状の患者さんが立て続けに来られました。
当院では腸炎の症状で来られた方で、問診や身体所見から細菌性腸炎が疑われる場合は便中の細菌検査を行うようにしています。
2020年5月に開業してからすでに何件も行っていますが、その結果をみると検査をしたうちの3分の2の方がカンピロバクター腸炎でした。
カンピロバクター腸炎はカンピロバクター属の細菌による腸炎で、この細菌は加熱が不十分な鶏肉や豚肉、生肉を食べることで感染・発症します
多くの場合、自然治癒しますが、治癒した後にギラン・バレー症候群(手足の力がうまく入らなくなったり、感覚障害が生じたりする神経疾患)を発症することもあり、腸炎が治癒した後も注意が必要です。
お肉を食べるときは十分に火を通して食べるようにしましょう