インスリンの添付文書改訂

 先日、日本製薬団体連合会発行の医薬品安全対策情報の冊子が届きました。
 内容としては医療用医薬品使用上の注意改定についての連絡ですが、重要な項目として各種インスリン注射薬の同一部位への注射継続による、皮膚アミロイドーシスやリポジストロフィーへの注意喚起が添付文書に追記されたことが挙げられています。
 インスリンの注射薬は同一部位に繰り返し注射をしていると皮膚アミロイドーシスやリポジストロフィーを起こすことがあり、注射したインスリンがうまく吸収されず血糖値が高くなることがあります。
 また、そのように高血糖が続いたときにインスリンを増やしていったのちに、正常な部分の皮下に注射することがあると低血糖を起こしてしまうこともあります。
 長年インスリンを注射している方は、ついつい「注射しやすい場所」というものが自分なりにできて繰り返し同じような場所に注射をしてしまい、結果として上記のような状態になっていることもあります。
 インスリンを注射する場所は毎回2~3cmぐらいずつずらして同一部位に注射しないように心がけるようにしましょう。
 また、長期間に渡りインスリンを注射している方は、普段注射している場所の皮膚が固く盛り上がっていないか確認してみてください。もしその様になっている場合は主治医に相談しましょう。

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