疾患Q and Aでは、糖尿病、内分泌疾患などについて、よく聞かれることや知っておいていただきたいことをQ and A形式でまとめています。
Q:「 血糖値 」とはなんですか?
A: 血液中のブドウ糖の濃度です。
解説:
糖尿病の説明や、血液検査などでよく出てくる「 血糖値 」とは血液中のブドウ糖の濃度のことです。
ブドウ糖は糖類の一つで、グルコースとも呼ばれます。
ブドウ糖は人間の体で、細胞が活動するためのエネルギーを得るのに必要な物質で、常に血液中に一定以上の濃度のブドウ糖が存在していなければいけません。
ただし、ブドウ糖が何らかの理由で血液中に多くなりすぎる(ブドウ糖の濃度= 血糖値 が高くなる)状態が、長く続いていると、様々な問題を引き起こします。
この「 何らかの理由で 血糖値 が持続的に高くなり、様々な問題を引き起こしうる状態」が、すなわち「 糖尿病 」です。
(厳密には「 糖尿病 」は「インスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患群」と定義されています*1。インスリンについては別の項目で解説しています。)
*1 〔糖尿病55(7):485~504,2012〕