栄養だより 第24号
~ 時間栄養学 ~
管理栄養士による 栄養だより の第24号です。
今回のテーマは「 時間栄養学 」です。
人間は1日を24時間として日々生活していますが、体内の様々な活動はほぼ24時間周期になっており、さらにそれが外部からの刺激によって調節されています。
この生体内での1日周期のリズムを「概日リズム(サーカディアンリズム, circadian rhythm)」と呼び、2017年のノーベル生理学・医学賞はこの「概日リズム」に関して重要な働きをしている遺伝子(”時計遺伝子”)とそのメカニズムを発見した研究者らに送られました。
「概日リズム」には脳の視交叉上核という部位が重要な中枢となっており、この部位の「概日リズム」の調節に重要なのが光刺激です。
ただ、先に述べた「時計遺伝子」は脳だけでなく全身の臓器にも存在しており、それらの臓器の「概日リズム」の調節にとって重要な働きをしている要素の一つが食事であることがわかっています。このことを踏まえて「食事」と「時間」について研究するのが「 時間栄養学 」です。
話が難しくなりましたが、食事の量や内容だけでなく、「食事をいつ食べるか」も体に大きく影響し健康に重要ですので、今回の「栄養だより」では食事の時間による体への影響と健康のためのポイントを解説しています。
院内掲示板に掲示しておりますので来院された方は是非ご覧ください。また、ご希望の方には来院時にお渡しもできます。お気軽にお声がけください。
栄養士の対面による栄養相談では、個々の患者さんに沿った食事療法の一環として、レシピの提案なども行っております。ぜひご相談ください。