栄養だより 第27号
~ フレイル予防と栄養 ~
管理栄養士による 栄養だより の第27号です。
今回のテーマは「 フレイル予防と栄養 」です。
「フレイル」という言葉をご存じでしょうか?
「フレイル」とは、「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態」を表す“frailty”の日本語訳として日本老年医学会が提唱した用語です(「フレイル診療ガイド2018年版」(日本老年医学会/国立長寿医療研究センター、2018))。
一般的には加齢に伴い、身体的な能力は低下する傾向にありますが、「栄養の不足」がそれを加速させる可能性があります。
糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の診療していると、ご高齢の方で「とにかく食事制限だ!」と過度に食事を制限されてしまう方が時々見受けられます。
確かに短期的には検査値などを改善するかもしれませんが、総合的に見て長期的な健康につながらない可能性もあり、注意が必要です。
今回の栄養だよりでは、「フレイル」を予防するために、栄養面からどのようなことに注意したら良いかを解説しています。
院内掲示板に掲示しておりますので来院された方は是非ご覧ください。また、ご希望の方には来院時にお渡しもできます。お気軽にお声がけください。
栄養士の対面による栄養相談では、個々の患者さんに沿った食事療法の一環として、レシピの提案なども行っております。ぜひご相談ください。